人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭

2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭_e0183673_434267.jpg

夜は熱帯夜、朝は陽の昇る前から蒸むしとする日が続いている。先週、宮川でM田船長艇に乗せていただいた時の爽快な余韻が残っているのか、船を出したくてマリーナに向かった。それに今日は長津呂に来られなかったW井船長も顔を出すと言ってよこしているし、マリーナの夏祭りでもあるので、セイリングの後は来た連中で楽しめばいい。船に着いて荷物を整理しているとS飼船長が来られた。2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭_e0183673_512059.jpg友人が来るというので一足先に出ることにする。エンジンオイルとギアオイルを交換してから最初のセイリングなので、もう一度オイルの量などを確かめた方がいいと言われ点検する。風は南南東だろうか、あまり吹いてはいない。ワタクシのBlueWaterはラダーの前にスケグが付いているため、シャフトが左舷側に出ている。つまり推力がまっすぐ働かないのだ。前進の時は右に行こうとする。しかし、これはまだ気にならないのだが、後進をかけた途端に右後方にトモが回り始める。これには閉口している。ポンツーから出るためには一旦トモを左に回してから右に前進して行かねばならないのだがなかなかそうはさせてくれない。あれこれ試してはいるものの、残念ながら未だ狭いポンツーンから色いろな風向きの中、常に上手く船を出せる技量に至っていない。友人を迎えて忙しそうなS飼船長の手を煩わせて回頭をお願いする。フェンダーも上げて表に出ようとマリーナ出口に向かっていると、こちらがスタボーにもかかわらず左から人の鼻先を速度を上げかすめて行くボートがいた。確かにこれから出ようというとき、やっと着いたと思ったときに、前に足の遅い船がいればイラっとするかもしれない。しかし、そこをぐっと我慢するのが業務上の要請であり、笑顔で堪えられれば理性というもの。ワタクシがボートに乗っていた時には相手がどんなに遅い船でもそういうことはしなかった。まったく人の迷惑を顧みない馬鹿ヤローどもが増えたものだ。出入り口付近でのマナーの低下は甚だしく、特にボート乗りの意識の低さに至っては、こいつ免許持ってんのかと疑いたくなるような連中が多い。挙句の果てにはボート免許の教習艇までそういうのが混じっているから始末に悪い。などなど、ぶつくさと文句を噛み締めながらセイルアップのできるところまで機走する。2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭_e0183673_5144866.jpg風は思ったより弱くしかも真南に近い。エンジンカットすると対地速度2ノット程度。潮止まりだと思ったが逆潮かもしれない。観音崎方向を目指す。少しでも風をと思い本船航路近くまで出ていくが、今日は大差ないようだ。時間と共に退屈さが募り、迷った挙句にアウトリガーでヒコーキを曳くことにした。別に魚を狙うつもりではなく、いわば洋上訓練だ。それにしても足が遅い。左右のヒコーキ達のあまりに気まぐれな泳ぎ方に仕方なく機帆走にする。周りのヨットも波間を漂っているように見える。横須賀港手前あたりまでですっかり退屈し切り、くるっと舳先を回してマリーナに戻った。帰路は上げ潮に乗ったか、速いという感覚はないのだが、それでも4ノット前後で走ってくれた。ポンツーに入ろうとするとちょうどそこから隣のT田艇が出て行った。気が付かない様子のT田艇を見送りながらポンツーンに入るとW井船長が手を振りながらもやいをとってくれた。船を付けるとどっと疲労感!?2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭_e0183673_520091.jpgなんじゃこりゃ?そういえば乗っている間水分もとらなかった。熱中症になるのは何も後期高齢者ばかりではない。やっとのことで停泊用の天蓋を張ってデッキでごろりと横になり、冷えた飲み物で渇きを癒やしアイスバッグで頭を冷やす。やがてT田艇が戻って来てW井艇のライフライン交換を手伝う。今付いているラインは白いカバーの被ったラインだが、無数にクラックが入ってところどころ錆が出ている。交換には特殊な油圧でかしめる工具が必要なため、普通なら業者に頼むところなのだが、T田船長の顔の広さで調達できるため自分たちで済ませられる。去年のライフライン破断事故後、ワタクシのを含めて4艇は交換が済んでいる。という訳で手際もよろしくアッという間に作業完了。夕方近くなってS飼船長にも声をかけると友人ともども一緒にやろうということになり、T田艇に全員集合。

カンパ~イ!の一言で初対面のゲストお二人とも旧知の仲のように打ち解けて祭りの夜の宴会が始まった。今夜は盆休みで祭の週末ということだろうか、ずいぶんマリーナの人口も多い。最近加速度的に高齢化が進むマリーナには珍しく、若い女性たちの華やいだ声まで聞こえたりして、全く関係の無い我々オジンもなんだか楽しくなってくる。辺りもすっかり暗くなり、宴たけなわになる頃、いよいよ花火の始まりだ。次々と夜空に綺麗な花を咲かせては散ってゆく。去年もこのT田艇から眺めていたのだが、今回も風向きと言い、ロケーションと言い最高なのだ。○○大花火大会の類とは違い、玉数も多くはないが一夜の余興としては十分。みんな夜空を見上げて笑顔がこぼれるひと時だった。2011.08.13 盛夏を告げるもやい祭_e0183673_5212846.jpg最後の一華を咲かせ終り、今まで湧きあがっていたマリーナも時刻相応の静けさを取り戻す。それでも祭の後の宴会は続き、夜は更けていく。ずいぶん飲んで、話して笑った頃、気がつけばW井船長が潰れていた。きっと新しいライフラインにもたれかかりながら島々を巡っている夢でも見ているに違いない。そろそろ片付けて・・・・と誰かが声をかける頃には真夜中過ぎになっていたのではないだろうか。


このブログはWindows7、Explorer9を使用して編集しているため、他のブラウザ等では見づらいことがあるかも知れません。その場合にはお使いのブラウザの文字表示を大きくしてください。(ex.「表示」=>「文字の大きさ」=>「小」=>「大」など。)

by 50SanKai-club | 2011-08-16 05:21 | 海遊び  

<< 夏雲いっぱいの秋 2011.08.06-07 第... >>