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2012.11.17-18 自然薯祭

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どうにか今年も自然薯祭だけは参加できた。こいつが終わらなければ1年が無事におさまらないからで、自分勝手にそう決めている。今年は長引く仕事、退職、再就職。船の入れ替えに家の改装と夏以降は駆け足だった。楽しみにしていた大日本中高年きのこ愛好会総会も奥利根の渇水と日程の都合で行けず、唯一残ったのが自然薯だったのだ。
2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_5191398.jpg当日の予報はあいにくの雨。都内で2人ピックアップしていつも通りS澤邸に集合した。今年はCore3のS澤、S根、naoさんの他に彼の逗子の飲み友達ご夫妻、ピンクチョモランマのクリュー2人、I見さんにスポーツクラブの友達が1人という大部隊だ。
ルートは新東名。いつもの富士川SAトン汁定食はなしとのこと。腹がギュッと鳴いた。その代わり、新東名のSAで朝食の予定だという。道中雨が降ったりやんだりでみんなの気をもませた。
だんだん悪くなる天気の中、馴染みの現場に到着するが、2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_520875.jpgすでに雨は本降りの様相を呈し始めている。早速、予報を見越して買い込んだ¥2980のカッパに着替えS澤主幹の後に続く。いつもの斜面に目を凝らすがなかなか良いツルが見つからない。やや下ったところで二本目印を立てて作業開始だ。自然薯七つ道具を持たないので、S澤主幹の近くであれこれとお借りしながらの穴掘りだ。I見、W部のビューティーペアもnaoさんの飲み友達K戸ご夫妻も同じ斜面。雨は本降りからドシャ降りになり、みんな泥だらけだ。密集した木立の中で、雨に打たれながら泥んこになると、なぜかベトナム戦争を題材にした映画、プラトゥーンやフルメタルジャケット、地獄の黙示録を思いだす。
どのくらい悪戦苦闘を続けただろうか。いつも通りS澤主幹がXLサイズを綺麗に掘り出し、我われもそれなりに収穫を得た頃、平地で頑張っているS根さん、naoさんのところへ様子を見に行く。う~ん、かなり手ごわそうだ。特にnaoさんの挑んでいるヤツはがっちりと木の根に囲まれて手どころか2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_5211489.jpgノコも入らない状況だ。時計を見ると昼近し。風もなんとなく北に変わり、ドシャ降りに叩かれて冷え込んでくる。みな今取り掛かっている作業が終わった時点で本日終了とし、昼食もS澤別邸に戻って取ろうということになった。
最後はnaoさんの強敵をみんなで掘り進み、なんとか収穫に加えることができた時点で撤収となった。
S澤別邸に着いて、それぞれの昼食をテーブルに供出し、みんなでバイキング。腹になにがしかを収めると寒さも少し和らいだ。雨の収穫作業にしては今年のデキもまずまず。今夜の宴会には十分のようだ。2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_5263385.jpg安心したところで恒例のもりのいずみSPA・白沢温泉に向かう。こいつが一番の楽しみなのだ!内湯には目もくれず、まずは露天だ。温かい湯殿から露天まで雨の中を小走りで。背に当たる雨粒が冷っとこそばゆく感じる。身体が冷えているせいか、湯船につかると手先、足先がジンジンした。その湯船の目の前に色づいたモミジが左右から枝を伸ばし、眼下の川からせせらぎの音が心地よく響いてくる。
夜にはライトアップもするようだ。湯船の淵に全景を独り占めするようにガーデンチェアが一脚置かれていて、ここにすっぽんぽんで座って、嗚呼~とかため息をつくのかと思うと少し滑稽に思えた。ゆっくりと身体の芯まで温めて秋の露天風呂を満喫した。
2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_528188.jpgS澤別邸に戻り夕餉の支度だ。まだ雨は降り続いている。10人がそれぞれ何かしらの支度にとりかかる。自分の作業が終わって「失業」した者からビールに手を伸ばすという趣向だ。私の分担は毎年火をおこすこと。持参したバーナーを取り出し、炭を炙る。炭に火が宿ったら小さなBBQセットに移しヤキモノを作り始めるのだ。まずは静岡名産のはんぺん。次はシイタケという具合に。
ビール以外は10人それぞれの持ち込みだ。ワイン、酒などなど並べると実に壮観!とても全部は呑めまいと思う量だ。焼き上げたはんぺんやシイタケ、茹でピーなどをつまみながら宴会の序章に入ると、いよいよ自然薯三昧が始まる。やまかけは中トロと赤身の2種類、自然薯汁も醤油ベースと味噌仕立て。大日本中高年キノコ愛好会供出のきのこ汁。脇ではそば処・S根庵亭主が今夜のシメ、手打ちそばを打ち始める。

当然、宴会中盤ともなれば座も大いに盛り上がり巡航高度を維持したまま終焉へと加速していく。最後は絶品のとろろそば!これが食いたくて雨の中、泥と格闘したのだ。
2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_5405060.jpgS根庵亭主、渾身の手打ちそばもみんな美味い!美味しい!とつるつるやって、あっという間にはけてしまった。腹を満たせば瞼が重くなる。それに夜明け前からの準備、氷雨に打たれながらの苦役、そして暮れぬうちからの宴会と、長い一日を余すところなく遊んだのである。誰もが21時を待たずに寝床が恋しくなるというものだ。
女性軍が後片付けをしてくれている音を背中で聞きながら、(意識が)半落ちのまま階段をよじ登って寝床に潜りこんでしまった。
翌朝は打って変わってピーカン。階下に降りると宴会の跡は綺麗に片付けられており、何より呑み2012.11.17-18 自然薯祭_e0183673_5335324.jpg尽した酒瓶の数に唖然とした。小さな街の酒屋なら一角をなすだろう酒量を飲み干していたのだ!な~んだ、夕べは疲れから皆早じまいしたのかと思っていたが、実はガス欠だったのかぁと思ったら笑いがこみあげてきた。
朝は朝でワイワイと楽しく朝食。もちろんとろろご飯にきのこ汁、それに定番の卵焼きなどなど。こたえられませんな、この朝食も!後は帰り道に川根銘菓・茶ようかんと茶をみやげに帰るだけだ。いつもの松島園に着くとご主人が笑顔で極上のお茶を振舞ってくれ、奥さまが子芋を炊いて下さった。今、朝めしをすませたばかりなのにと思いながらも子芋をほおばり茶をすする。
うんまいなぁ~!
今年は還暦を迎えて退職し、言うところの第二の人生が始まった訳だが、これでなんとか無事なスタート元年にできたような気がするのだった。

by 50SanKai-club | 2012-11-28 05:35 | 山遊び  

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