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09.10.17-18 足慣らし・ビショマ慣らし

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足慣らしに奥多摩のとある山目指して出かけてみた。GPSにはポイントを打っておいたが、地図まではプリントアウトせずに五万分の一を持って行った。知ってる山だし、整備の行き届いた奥多摩だからとなめていたのかも知れない。とにかくサクッと登ってマリーナに向うつもりだった。久々の中央道方面は高井戸付近で事故渋滞!登山口間近の林道は落石で最奥まで行けず、だいぶ手前の登り口まで戻る羽目になる。それやこれやで午前9時過ぎにスタート。林道から沢に降りると開けたテン場があり、ご丁寧に石を組んで焚き火の用意までしてある。これだ!とそのすぐ先の橋を渡って目の前の山道に疑いもせず入って行った。久しぶりで歩き辛いガレた登りを行くと今度はどこまでも踏ん張りの効かない柔らかなザレ道の登りが暫く続く。何本かの沢の入相を朽ち果てそうな杭を頼りに沢を詰める。地図上でもここからは急登のつづら折だ。浮世のアクが汗と共に噴出し息は絶え絶えである。日ごろの生活習慣を悔やみながら喘いで登る。ひたすら登る。やっと見上げた先に木々の間から空が見えてきた。最後の数十メートルは今まで頑張ったご褒美なのであろうか、ほんの少し丸みを帯びて緩やかな登りとなった。e0183673_405361.jpg振り返るとものすごい急登を来たものだと驚かされる。しかし待てよ、何か地図上で想像していた風景と違う感じ・・・・。それでもささやかな達成感が勝ってこの違和感が何なのかわからない。GPSが示す方向に目を凝らす。やっぱり変だ!ザックをおろし空身でそれと思しき方向にやせ尾根を少し下る。いや、まだだともう少し下る。あるはずの登山道が見つからないばかりかどんどん尾根はやせていき、こんなに下る訳はないと確信に近づく。あちゃー!こりゃいかぬ!殆ど出し切った体力にもう一度火をつけてザックの場所まで登り返す。何度も地図を読み返して見るが、行きたい方向に尾根は続いていない。ルートを間違ったのだ!間違いない!?
もともと曇天だったが、ここに来てガスってきた。急斜面のくだりを考えるとここで腹ごしらえを済ませておいたほうがよさそうなのだが、先ほど様子を見に行った尾根の途中にはなにやら大きな動物がいたらしい油の染み込んだ場所があり、そのすぐ前の杉の木に爪を研いだような痕があった。もしかして熊!たぶん熊。霧に飲まれそうな誰もいない、誰も来るはずもないやせ尾根の天辺で、時々熊避けの鈴を鳴らしながら気ぜわしくラーメンとおにぎりを腹に収める。食事の間も静寂の中、かすかな気配でもあったらと五感を研ぎ澄ます。食事が済んだら即テッシュー!とっとと下りる。
e0183673_4375663.jpg途中尻セードーも交えて沢近くまで戻ると薄く日も差して穏やかな日和だ。気持ちも温まる。車に戻ると隣にもう一台来ていた。やがて持ち主がザックを担いで沢から上がってきたので挨拶を交わす。ちょっと躊躇したが恥ずかしさをこらえて、〇×山ですか?と尋ねてみた。そうだというので道を確かめるとやはりもう一本奥の沢を詰めて登りだとおっしゃる。はぁ、そうですよねと曖昧に笑みを返したが、当然その後の微妙な沈黙が僕を苦しめた。(笑)
何はともあれ十分すぎるほど足慣らしにはなった訳だしと気を取り直して帰り支度を急ぎ車を出す。
マリーナに着いたのは18時頃。途中メールや電話で早く来いとの催促なので荷物を舟に放り込んでF谷船長艇にお邪魔した。ウェストから遠征して来られたメンバーもすでに半熟状態で賑やかだ。今シーズン初のなべをご馳走になりワインもシコタマ飲んで、まるで日中奥多摩まで足を伸ばして道を間違えたことなど思い出そうとしても忘れられないくらいであった。例によってS飼船長と早朝の出漁を約束し、それほど遅くならない時間に深い眠りに落ちた。嗚呼~疲れたぁ。
e0183673_52722.jpg翌朝、さすがに少し寝過ごして5時に目を覚ます。まだ暗い中準備をしているとS飼船長がもうスタンバッているよと声をかけてこられた。何とか急いで5時半前にはもやいを解き胸算用に期待を込めて船を出す。本日はビショマというテグスに錘を連ねた潜行用の仕掛けと、椰子の実を勝ち割って棒を通したような通称バクダンという物騒な名前の仕掛けを曳く。お初なのでどんなアクションで魚にアピールするのか楽しみだ。早速バクダンのほうにかかったが、強引に取り込もうとしてバラシてしまった!ビショマはというと水深が20mを切ると底に着いてしまうらしく、かかった!とぬか喜びしてあげたら海底の海洋生物であった。S飼船長はラビットにシーラをかけたようだ。釣果はお寒いものだったが、いつものように早朝の清清しさを味わって早めに帰港した。
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9月、10月は何かとあってなかなか休みを気ままにという訳には行かなかった。この週末はその反動か欲張ってしまったが、楽しく充実した週末があればこそのサラリーマンライフ。よーし!また欲張るぞ~!
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by 50SanKai-club | 2009-10-20 05:37 | 山遊び  

09.10.3 名月や 嗚呼、名月や、名月や。ワォー!

e0183673_4382246.jpg中秋の名月をめでた。先週、I崎船長が今年は秋の長雨がないと言っていたが、聞いていたかのように週明けから秋雨が続き、今日も昼過ぎまで降ったり止んだりだった。マリーナの旗も注意の黄色で今朝船を出したS飼船長も波が立って曳き釣りが思うようにできなかったようだ。それが午後になって風こそ少し上がったものの前線の南下に伴い天候は好転し、夜に入るとめでたく中秋の名月となったのだった。
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今の季節はちょうど暑くも寒くもなくありがたい。今夜はS飼船長と二人、月をめでながら持ち寄りで酒盛りだ。ここのところS飼船長と私は早朝の曳き釣りに出る。結構密かな楽しみとなっている。(笑)今宵の酒盛りも缶ビール数本とワインを1本空けたところでお開きとして、明朝の漁に備える。
ところで、本物のヨットマンたちは釣りには大して興味を持たない。持ったとしてもあくまで旅程の余興なのだ。しかもその場合の「釣り」とは曳き釣りが殆どのようだ。走ることが本業である彼らが船を止めないのは当然だし釣れても余興、釣れなくても余興なのだ。だからヨットマンたちに案外釣り音痴が多い。その道では相当な猛者の方から「今度キス釣り教えてくれ」などと言われてこちらのほうが驚くやら恐縮するやらなどということもある。自分はというともちろん本物のヨットマンではないし、もともと釣りたくてボートに乗っていた者が、ある日突然ヨットの舵を握ったのだからソチラの方にも未練たっぷり・・・。そこが悩みの種なのだ。e0183673_5345841.jpg
何故かというとヨットの場合、この走ることと釣ることの両立を図るのが意外と難しいからだ。私のBlue Waterなどに至ってはバウにアンカーウェルもなく、「ひたすら走る!」というコンセプトを具現化したような舟で、設計者武市氏の「クォータートナー・サイズのボートにできるだけ快適な居住空間と容易な操縦性を持たせると言った条件を第一に踏まえた上で、可能な限りの帆走性能を追求する・・」という意図そのものなのだ。日本製クルーザーの創世記にあってはどれだけ走りにストイックだったのか往時が偲ばれるというものだ。従ってヨットの場合殆どが曳き釣りになる訳で、不埒にも碇を下ろし竿を出しての腰をすえた釣りをしようなどと思ったら相当面倒な作業を伴うことになる。
ヨットの夏、走りの夏(そんなに走れなかったにしてもだ!)が終わり、アイナメの湯豆腐が恋しい季節ともなると何とはなしに切なくなる。ヨットに乗り換えたことに些かの後悔もないが、海彦の欲望が疼き、「ヨット de 釣り」のもどかしさに悶え、中秋の名月に向かって吼えたくなってしまうのだ。 ワォ~~!と。
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by 50SanKai-club | 2009-10-04 13:34 | 海遊び