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2011.07.23-24 くらげ

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夏だというのに肌寒い朝だった。早めに家を出る。実はこの日2時半に目を覚まし、Hot Coffeeを点ててごそごそとやっていた。いっそもう一度寝なおそうかとも考えたのだが、そうこうしているうちにもう5時半。外は明るい。いつものように土鳩が夏の朝を告げいている。予報はチェックしていないが風もないので早く行って船を出そうかと思ったりしたのだ。私の早起きは昔からだ。眠っていられるのは5時間。どうも眠り続ける体力に欠けているようだ。若いころ、一度心配になって医者に相談したことがあるが、人それぞれで心配ないそうだ。山遊びや海遊びには誠に都合がよい欠陥なのだが、週日は午前中に一度睡魔に襲われるので辛い。e0183673_16293130.jpgそんな時は早めの昼食後、森羅万象に思いをはせながらじっと瞑目させていただくことにしている。それはともかくマリーナには早く着いたものの都内と違って北寄りの風がビュービュー吹いている。8m以上はありそうだ。思惑は外れたが仕方ない。やろうかと思っていた宿題のような作業もどうやら今取り掛からなくてもよいようなので早々と片付け、キャビンにもぐり込んでひと眠りすることにした。
昼食を一緒にと言っていたS飼船長に起こされ、自家製の辛み大根でおろし納豆そばをご馳走になる。この大根が素晴らしい!e0183673_16335017.jpgご本人は普通(青首)の種をまいたとおっしゃっているが、出来上がりは立派な辛み大根。大根の辛さは生育条件に負うところが大きいというから、その辺の妙なのかもしれない。厳しければ辛く、恵まれれば甘くなる。人間と同じなのだ。子供の時分は大根は辛いものだと思っていたが、いつの頃からか見かけなくなり、今では絶滅したのではと思えるほどなのだが、S飼船長の大根は本当に辛くてうまい。私はどうも水っぽいだけの大根は好きになれない。特に焼き魚のときなどはいただけない。やっぱり平たいものでバシッと舌を叩かれたような痛い大根の辛さが好ましい。先々週だったか、あまり絶賛したので今日はお土産分まで持ってきてくださったのだ。ありがたいことです。
e0183673_16343544.jpgところで今日の港内の海水は綺麗で温かいが、すごい数のクラゲが大挙して押し寄せている。強風に自由もままならないのか、風下に吹きだまっている。よーく見ると半透明の水クラゲが上に下に大量に浮遊し、海面に映る空の模様と合い間って不思議な美しさだ。写真にすると微妙な奥行きと透明感は分かり難いが、一枚パチリ。人間暇だといろいろと気付くものだと自笑する。
陽が傾いても相変わらず吹きやまない強風下、後から来られたW井、M口船長を交えて持ち寄りの宴会となった。これだけ毎週のように宴会をやっているのだから、もはや宴会の達人なのではないだろうか?しかし、だからなんだと言われると返す言葉に困るのだが・・・。とにかく持ち寄りとは言えメインディッシュまで到達できずにお開きとなったのは9時過ぎころだった。
e0183673_16352141.jpg翌朝3時少し前におめ目パッチリとなる。FM横浜のJAZZ Chronicleの時間だ。夜通しの強風もいつしか止み、あと1時間少々で夜明け。Coffeeをすすりながらキャビンから空を見上げる。今日の一曲目はHarry AllenのI’m not in loveだ。Art Pepper、Body and soul、Sergio Mendes、Waveなんていうのも懐かしい。いろいろな記憶や思い出がよみがえる。そういえば7月24日は「河童忌」。今から84年前の今日、今頃、「唯ぼんやりとした不安」という言葉を残して芥川龍之介が自殺したんだ。ハッと思う。今は日本中がそんな気分だなぁと思う。
愚図愚図居座っていた台風の去った美しい夜明けを眺めていると、今次の国難とその後この国を覆い尽くしている不安から、一人でも多くの人々が、一日でも早く立ち直って元気を取り戻してもらいたいと心から願わずにはいられなかった。


追記;辛み大根は種類も豊富にあることが分かりました。(一安心!)
    
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by 50sankai-club | 2011-07-24 16:35 | 海遊び  

2011.07.16 涼を求めて 大丹波

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久々に奥多摩に行ってみた。東京は暑いし運動不足解消の一助になればとやって来たのだ。一昨年来た同じ場所なのだが、すでに記憶が飛んでいて身体ばかりか頭の方もやばいかも知れない。朝6時過ぎだというのに林道わきの狭いスペースにはすでに2台の車が停めてあった。見覚えのある標識には途中の橋が崩落している箇所があるので使わないようにといった内容が追記されているのだが、登山道を使わないでくれなのか崩落した橋を使わないでくれなのか判然としない。まぁ、行けるとこまで行ってみようと降りはじめる。e0183673_6562845.jpg沢床までこんなに降りたっけ?と、それでも標識を信じて進むと、一昨年よいテン場になりそうだと思っていた場所は低木や下草に覆われてしまっていた。しばらく平坦な杉林を進むと間もなく沢に出た。ひんやりと心地よい沢風が頬に当たる。林道の日差しはここまでは届かない。せせらぎ、木漏れ日、盛夏の緑。渓を吹く風はどこまでも優しく涼しいのだ。美しい鳥の声に思わず笑みがこぼれてしまう。ちょうどうぐいすがさえずりの練習でもしているのか、ホーホケキョッキョと字余りで鳴いている。落ち着いたいい渓だ。e0183673_6574698.jpg青くコケむす岩間を清流が白い泡を巻きながら流れて時に小滝をかけている。透きとおった水面に木々の間を抜けた日差しがきらめくさざ波を立てる。右岸には今にもこちらに倒れて来そうな巨岩がせり出して迫力のある光景がみられる。森は杉から広葉樹へとバトンタッチし、その広葉樹が山のような大岩を抱え込んでいる。砂岩の鋭く平らな岩片の隙間という隙間に、柔らかく腕を差し込むようにして岩を土を押しとどめるように抱いているのだ。広葉樹の力強く張り巡らされた根が山全体を守っている様子を目の当たりにした思いだ。e0183673_6584319.jpg渓を楽しみながらしばらく進むと、恐らくここだろうと思われる橋の崩落場所に出た。やや高度感もあり慎重に山肌をトラーバース。土は柔らかく、砂岩のガレ交じりで足場が緩い。それでもやばいというほどでもなく通過した。登山道は幾度となく流れを渡り返し、時には離れまた沿うように辿られている。何度かここが沢水を飲む最後の場所かと思って甘露を味わうが、獅子口辺りまでは水には困らない。ここを過ぎるともうひと登りで川乗山だ。
来た道をたどって車に戻る。途中真っ赤に色づいた野イチゴのような実を見つけ、恐る恐る口に運んでみた。e0183673_6594162.jpgん?うまい!名前は分からないが、○×ベリーの類なのだろう。(帰宅後調べたらキイチゴ属バラ科の草イチゴでした。その他ヘビイチゴも道端に!)いくつか摘んで食べると甘酸っぱい。家路につく前に汗を流しに「もえぎの湯」に寄ることにした。最近人気の温泉らしい。以前「鳩ノ巣荘」の湯には一度は行ったことがある。込んでいればそっちに行くのもいいだろうと「もえぎの湯」に着くと人はまばらだった。露天風呂でゆっくりと身体を揉みほぐしながら氷川キャンプ場を見降ろすと幾張りかのテントから家族連れらしい人たちの笑い声が谷を上がって来る。都内からわずか1時間余りで楽しめる渓と温泉に感謝、感謝の一日だった。
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by 50sankai-club | 2011-07-18 07:04 | 山遊び  

2011.07.09-10 梅雨明けぬ

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梅雨が突然明けた。グズグズと北上したり南下したりを繰り返していた前線が力を失って北に消えた。というより急に太平洋高気圧がせり上がったてきたと言うべきか、突然夏全開となった。
e0183673_5461384.jpg今週はいよいよエンジン回りの作業をやらねばならない。ことの発端は先月中旬、船の元オーナー、A田船長がこられた時にオイルか燃料が少し漏れてるのではないかと思うと話したところ、「そろそろ燃料タンクも10年になるから交換して、できればパイプも替えといたほうがいいよ。」との事。パイプ類はヒビもないようなのでタンク交換と漏れの点検をしなければと気にかかっていたのだ。船に着くとご近所のP&G艇のY口さんがキンキンに冷えたビールも持ってやってきてくれた。2WAY電源の冷蔵庫を新調したとのこと。さすが冷蔵庫だけあってよく冷えている。いただきまーっす!と一気に流し込む。プハー、うまい!!なんだか作業の決意が鈍りそう。そうこうしているうちに出ていたW井艇、S飼艇が帰ってきた。ひと片付けしたところで3人で昼食。W井船長のBlue Hawaii Frappeをご馳走になるとさらに作業への誓いが薄れてしまった。なおかつW井船長もUkulele持参というので食後はゆっくりUkulele遊び・・・・。こりゃいかんと作業に入ったのは何時だったのだろう??
Blue Water25の装備エンジンはYAだかYSだかの古いもので、1Gに載せ変えた際、その当時の5L程のタンクを予備用として残し、新たに20Lのポリタンを加工してメインタンクとしたのだった。e0183673_5473396.jpgいざ作業!まずはジンクの交換だ。確か去年交換して置いたはずなのだが、こんなにも!?と驚くほど取付蓋の周りに塩の結晶が付着している。早速入らない隙間に手を入れて蓋ごと外すとジンクはチンケに。蓋も取付口もワイヤーブラシで清掃して再度取り付け作業終了。いよいよ本日のメインイベント、予備タンク(旧エンジン用)の取り外しにかかる。ところがタンクの蓋を開けてびっくり。口切りいっぱいに戻りの燃料が溢れていた。今は予備タンクはコックを締めて使っていないのでうっかりしていたが、エンジンからの戻り燃料は回すたびに予備タンクに貯められていたのだ。この予備タン、どこかにピンホールがあるかもしれないとのことだったが、それ以前に口からチョロチョロ溢れていたのだろう。e0183673_5484111.jpgこれが漏れの原因である可能性大だ。有るだけのペットボトルに戻り燃料を入れるが容器が足らないほどいっぱいだった。移し変えを終えて取り外にかかるが、これがなんともならない。たった3本の木ネジで止まっているだけなのだがスペースが狭くて大変な作業。しかも最後の1本は現状では工具も足らずネジの頭にも触れられそうにないので諦めるしかなかった。
作業が終わるともう夕方。昼食と同じ顔ぶれで晩飯となった。相変わらず準備の悪い私が缶詰数個とビールを持ってW井艇にお邪魔すると、船長はちゃっちゃと料理を用意し、S飼船長もまた自家製大根などを持ち込んで結構にして十分な夕食ができた。デッキで過ごす夏の夕べは最高だ。
翌朝帰り仕度を始めると、W井船長が昨日話した件の予備タンクが見たいとおっしゃる。そうですかと二人でキャビンに潜り込む。取り外せなかったのは狭くてきつくて手が届かなくてと説明する私に、「外しちゃいましょうよ。」と一言。あっという間に手際よく予備タンクは外れてしまったのだった!素晴らしい。問題はエンジンからの戻り燃料の処理だが、これも単純に現タンクからの燃料パイプに接続して解決。諦めていた今週の作業完遂はW井船長のおかげでいとも簡単に終わってしまったのだった。二百三高地を攻めあぐねていた乃木を救った児玉源太郎のようなありがたいW井船長、ありがとうございました!これでしばらく様子を見て漏れがないようであれば万々歳。後はメインタンクの交換だけだ!
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by 50sankai-club | 2011-07-12 05:49 | 海遊び