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2011.10.10 栗(九里)より(四里)美味い十三里

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晴れ渡る体育の日、川越に行ってみた。古来江戸と直結して栄えた街である。e0183673_537267.jpgまたサツマイモで有名な地で、昔は焼き芋の看板は「八里半」とか「十三里」と掲げられていたらしい。「八里半」とは栗(九里)に近い味の意であり、「十三里」とは栗より美味いと言うことなのだ。自分ではずいぶん長い間、川越が江戸から十三里の距離になるからだろうと思っていたのだが、見当違いだった。それに日本橋からは十一里足らずのようだ。この辺の話も深いものがあって簡単にというわけにもいかないが面白い。西武新宿線・本川越で降り、最初に足を向けたのは名刹喜多院である。創建は古く平安時代、淳和天皇の勅により、e0183673_5375341.jpg天長7年(830年)に慈覚大師円仁が起こしたとされている。その後兵火にも焼かれたが再建され、特に江戸時代には徳川家に厚く遇せられ随所にその所縁の深さを感じさせている。境内は数日後に控えた川越祭りの準備もあって静かではなかったが、さすがに落ち着いた風格のある佇まいである。その威容は慈恵堂を中央に、南には慈眼堂、仙波東照宮、北には客殿、庫裡などを配し堂々たるもので、山門近くには五百羅漢もあって興味深く立ち去り難い居心地の良さに包まれる。e0183673_5392043.jpg山門を出て、最近つとに有名な小江戸に向かう。天気の良さにのんびりと進むと大正浪漫通の古めかしい石造りの町並みにやって来た。人通りもまださほどではなく、青い空に石造りの町並みが一層白く映えて映る。やがて一折れで蔵造りの町並みとなる。流石に三連休とあってここはごった返しており、折しも軒をつなぐ紅白の祭飾りと相まって煩いほどであった。本川越駅から蔵造り通りへと、今もこの街のメインストリートであるためかバスから観光客の車から数珠つながりとなり、折角の歴史的情緒あふれる街並みもただただ騒々しいだけで、仕方なく歩道にあふれる人並みの頭上から、やっと蔵造りの家々の屋根をのぞくといった具合なのであった。e0183673_5402750.jpg流れに揉まれながらしばらく行くと時の鐘楼のある通と出合う。表の県道とは違って車こそはさほどでもないが、やはり人でいっぱいだ。この小江戸と親しまれている街の一角も全体が観光地に特化した訳ではなく、地方小都市の生活感も入り混じった雑然とした感じがある。きっとこれからの長い時間をかけて更に観光地としての機能や雰囲気を増してゆくのかもしれない。店々の内訳もまた同じで、日用雑貨ありスポーツ用品店ありの中、土産物店や飲食店が立ち並ぶ。観光客相手の店と言えば、ご当地名物のイモである。焼き芋、ふかし芋、芋ようかんといったものを商う店が多い。e0183673_5411929.jpg昼時で昼食を取ろうと思うがどこも満席で空きがない。めし処といえばこれもまたうなぎ屋ばかり。もっとも妙なラーメン店に列を作っているよりはましではあるが、どこを向いてもうなぎの看板だ。特に小江戸らしい趣のあるうなぎ屋などは外まで客があふれ出て待っている。この地のように狭い範囲を見せる観光地であれば、人の流れ、車の乗り入れなど、もう少し工夫がほしいものだ。観光と一言でいってもやはり質があろうというもの。来た客にわが町のどこをどう観てもらおうかというコンセプトが大切である。訪れる人々も馬鹿ではない。その辺の、見せる側の心配りは必ず感じとっているはずだ。
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by 50SanKai-club | 2011-10-14 05:41 | 徘徊  

2011.10.08-09 もったいなかったけど、助かったかもの三連休

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普段は金曜日に飲み会は入れないのだが今回は例外だった。しかも少々飲みすぎたようだ。8日土曜日は山・海ならぬ所用で潰れるはずだったからだ。しかし、金曜日に帰宅してみるとその所用が潰れていた。ドタキャンである。翌日ゆっくり起きてマリーナに向かう。e0183673_16161359.jpg今日は群馬に出張に行っているW井船長、このごろ忙しいT田船長も来るというので楽しみだ。13時を回った頃到着。あまりによい天気でもったいないことをしたと思ったが、仕方ない。明日早朝の出漁?に向けて棚を厚く探れるようにと仕掛けを作る。ビショマで深度調整するようにして、その下に小振りのツノをヒトヒロ毎に親子サルカンで付け、更にその下にあまり負荷のかかりすぎないような細めのツバメ。e0183673_16165950.jpgそのツバメにレギュラーサイズの水牛の角という下心満天の仕掛けだ。潮も澄み過ぎているようだし、少々深場狙いの方が結果がよいのではないだろうか。その下心に根を詰めすぎたのか、どっと疲れて休もうかどうしようか迷っているうちに隣のT田船長が買い出しに行ってくれるという。マッコリだけ注文を付けて後はお任せでお願いした。16時を回っても来ないW井船長も「ドン行で5時間半かかりました!」と久しぶりに元気な笑顔で到着する。e0183673_16175997.jpg近所でさんまを仕入れてきてくれたようだ。S飼、T田、W井船長とメンツも揃ったところで楽しい夕餉となった。三連休といっても10月ともなると流石に夕暮れのマリーナは閑散としたものだ。今夜は初鍋。それにT田船長のクロダイとW井船長のさんまの刺身。久々に安定した秋の連休だというのにどこへも行かなかったのはもったいなかったと話が弾み、キャビンに戻ったのは深夜になっていた。e0183673_16184291.jpg
気が付かずに寝入っていたが夜が明けて見ると夜半にだいぶ雨が降ったようだ。北北東の風2~3mか。6時半頃になったら船を出そうとT田船長に入れたてのコーヒーをデリバリーして起こした。ところが、いそいそと準備をしていざエンジンをかける段になったら2,3回スターターが回ったところでウンともスンとも言わなくなってしまった!無論こんなことは初めてである。e0183673_1620133.jpgS飼い船長に話すとテスター持参で駆けつけてくれた。起こしてしまったT田船長も異変に気が付きキャビンに。さぁ、それからが大変だった。エンジンルーム、バッテリールームのあちこちの導通を点検するが原因が判明しない。S飼船長もT田船長も、もう2時間近くエンジンルームに首を突っ込んだままだ。この二人が分からないのなら仕方ない。T田船長がスターター付近の配線に断線があるのではといってイグニッションとスターターを別線でスパークさせてみる。するとバシッと火花を放って勢いよくスターターが回りエンジンがかかった。バッテリーからスウィッチまでに異常はないわけだ。すると問題はスウィッチからスターターまでの配線ということになる。そこでイグニッションを押しっぱなしで制御系や駆動系のコードの束を揺さぶってみる。e0183673_16205337.jpg一瞬、ピーと鳴る。確かに発動前のアラーム音が鳴った!しかし束になった配線のどれなのか分からない。目を凝らしていたT田船長が直感的に「これじゃないか」と束の中の一本を指し怪しい箇所を一旦切ってつなぎ直す。あぁ、これがダメだったら諦めるしかないと思い定めて作業を見つめる。やがて接続し終わり、皆息をつめて見守る中、イグニッションを回すとガタゴトンといってエンジンが息を吹き返したではないか!恐るべしT田マリンサービス!!
e0183673_16212763.jpgホッと胸をなでおろしながら足の踏み場もない状態のキャビンを片付けていると、「おーい、朝めしだよ」の声。いつも通りののどかな朝食を楽しんでいると、なんだか何もなかったような変な気分である。しかし、思えばどこか遠出した先でトラブルに見舞われなくて本当によかった。少しもったいないような、でも良かったかもしれない三連休だった。
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by 50SanKai-club | 2011-10-10 03:02 | 海遊び