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2014.10.18 苗場山に投げキッス!

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あれは確か・・2006年4月だった。巨匠T橋氏、naoさんと神楽ヶ峰に春スキーで出かけ、とても楽しかった思い出がある。その時は隣が苗場山だとも気づかずただただ滑ったり転んだりしながらカッサダム(田代湖)まで下りてきたのだった。
e0183673_701095.jpgここ1、2年、縁あって苗場スキー場近くの某宿に泊まるようになり、暮れか年初めに一族郎党でスキーを楽しむのが恒例となりつつある。NAEBAであっても苗場山が望める訳ではない。田代ロープウェイやドラゴンドラを駆使したとしても和田小屋までで、未だ見ぬ苗場山はやはりそれから4時間ほどのアルバイトが必要なのだ。
今年はどういう風の吹きまわしか秩父の笠取に始まって立山に行ったり、合間には高尾山に出かけたりと、苦手な山登りまがいに興じるようになり、冬が来る前にどこかもう一座などと思案するうちに、馴染みの?苗場山を目指そう!ということに落ち着いたのだった。 1日休みをとって、前日に湯沢に入り、オーソドックスな祓川ルートの起点である和田小屋までの道を確かめに行く。入念というか慎重というか、この辺が老人っぽいのだが、まぁ、年の功と言っておきましょう。e0183673_705585.jpg
さて翌朝、登山当時の空には雲ひとつなく晴天。まちがいなく日本晴れだ!昨日探っておいた道をたどって登山道入り口のある町営駐車場まで上がる。これから先にも道はあるのだが、和田小屋利用者以外は通行禁止とあり、すでに数台の車が止めてある。
支度をして出発。25分ほどで和田小屋に着く。ここで登山計画書をポストに入れ、スキー場を横切ると本当の登山道に入る。登山道はところどころ木道や階段が設置されているが、98%が深く掘れた石のe0183673_715073.jpgゴロンゴロンとした道でとても登りづらい。尾根の北西側を這い上がるように続く道は丈の高い笹で囲われ眺望はなく、陽も差し込まない午前中は冷え冷えとしたものだ。ところどころぬかるみ、ほとんど秩序なく階段状に続き、多少でもなだらかな部分というものがないため、下ノ芝まではちょっと休むということすらできない。かぐら第5ロマンリフトを過ぎ、もういい加減あきてきた頃にやっと尾根の東側に出る。太陽がさんさんと輝き、低い笹原を配して遠くの山並みが幾折にも連なる素晴らしい眺望だ。
中ノ芝で大休止、上ノ芝でも大休止といった具合で亀野歩は今日も行く!である。(笑)
やっとのことで小松原分岐に辿りついて稜線を平行移動するとあっという間に神楽ヶ峰だ。

狭い尾根道の途中というだけで、ポツンと新しげな道標がその名を知らせているのみの場所だ。その2030mのピークから数十メートル進み、苗場山を見渡せるやや広い場所に移動。稀に見る快晴の下、大眺望を楽しみ撮影に興ずる。遠く北西を望めば、立山の方角にはすでに雪をいただいた山々が肩越しに見てとれる。ここから苗場山までは深いUの字を描くように一旦下って登り返す。e0183673_765996.jpg目を凝らすと糸のように続く登山道に芥子粒のような人たちが認められる。時計を見るとすでに正午過ぎ。このUの字を渡り切って苗場に進むとコースタイムでも90分を要する。下りも小走りできるような山道ではないし・・・和田小屋の日の入りが17:06。山頂で自己満足に浸ったり昼食を取ったりすればギリギリだろう。
そんな思案に暮れているうちに腹の虫がグ~っと鳴った。
手の届きそうな苗場山に投げキッスして神楽ヶ峰から上ノ芝まで下りて昼食を取る。普段は決して箸を向けないような味の濃いものが美味く感じるから不思議だ。e0183673_775467.jpgまたまた大休止の後、和田小屋まで下るが、これがまた一筋縄ではいかない。例の無秩序な段差の続くゴロゴロ道だからだ。足首辺りの小さなサスペンションはグタグタ、膝も笑い始めるし太ももに至っては少しの傾斜にも耐えられずにフニャとしてしまうテイタラク。いやはや何とも長く辛い下り道だった。
登山道が終わり、和田小屋前のゲレンデに飛び出ると、傾いた日差しに黄葉が一段と美しい。最後は車を止めた駐車場まで広やかなゲレンデを通って戻る。あ~あ、疲れた!(笑)
もっと寒いかと心配していたが、幸いに程よい気温と何よりも穏やかに晴れ渡った一日、もう少しで苗場山という点は惜しまれるが、秋の気配を充分に楽しめた山行だった。
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湯沢まで出て買い物をして常宿に戻り、ゆっくりと湯につかる。体中から悲鳴が消えてゆくような心地よさだ。
少し元気の出たところで、折角光害の少ない山里に来たのだからと星景撮影に挑んでみた。宿のベランダからでは北は山にかかるため、やや西寄りのアングルがやっとだった。

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by 50SanKai-club | 2014-10-28 05:39 | 山遊び