10.02.27-28 春の鬼門

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陸に上げて見るとよくわかるが、今時のスマートなヨットとは違い、まるでレプンカムイ、つまりシャチのようなフォルムがBlue Waterの特徴だ。今年もまたこのダンブルフォームの愛艇の船底施業がやって来た。作業は毎年2月の最終週と決めているのだが、ここ数年どうも春の嵐に見舞われることが多い。今年はその中でも最悪の二日だった。
連日仕事に揉まれやや疲労困憊気味で8時半頃にマリーナに着く。凍えるような強風と横殴りの雨の中、友艇のI崎船長が車から荷をおろしている。彼は私より1時間早い9時上架予定のはずだ。私も車から追いかけるようにポンツーに向かうともう舫いを解いて桟橋を離れようというところ。強い東風(コチ)で真横に流されてはと慌ててバウパルピットをつかむ。強風に向かうようにバックで出るようなのでそれに合わせて手を離す。いつもは軽くて速いMy Ladyだが、船底の付着物と強風で頼りなげだ。なんとか出たのを見送って自分の船の用意をする。ここ数年やはり毎年I崎船長と一緒の船底作業日にしているのだ。いよいよ時間も迫って一人ヤードに向い上架すると、すでにI崎艇の船底は海洋生物を落とし終えていた。ずいぶん早いなぁと思ったら免許の更新に来たT田船長が手伝ってくれたのだった。
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雨はなんとか上がったが依然として前線通過中の空模様の下、再び手伝いに戻ってくれたT田船長と3人で2艇の船底作業に精を出す。普段の半分くらいの時間できれいに片付き、今日中に降ろせるのではとスタッフに相談したが、今日は風が落ちないだろうとのことで明朝早い時間に下架予約を繰り上げて本日の作業終了。その頃には青空ものぞき心なしか風も落ちてきているようで、このぶんなら明日は楽チンだと気楽に決め込んでいたのだが・・・・。
ともかく作業も順調に終わり、今日のお宿をお願いしていたS飼船長も到着されているので、早々と宴会に入りワインだポン酒だとしこたま飲んでぐっすり休んだ。朝方強風と雨音に起こされ、寝ぼけた頭にラジオからチリの巨大地震の速報が入って来る。50年前のチリ地震津波では三陸を中心にずいぶん被害がでたと聞いているが実感としてピンとこない。それよりまずこの天気だ!昨日より激しい風雨!やはり昨日の夕刻に降ろすべきだったかと悔まれたがもう遅い。とにかく天候の回復を待とうと朝食後ヤードに向かったが午後まで雨も上がらないという。仕方なく下架時刻を再度大幅に繰り下げ、陸に上がったシャチのような愛艇の腹の中で過ごす。天候も悪いが地震による津波の影響もあるのだろうかと心配しているとこれも的中!ついに正午から桟橋への立ち入りまでが禁止になってしまった。やれやれ、なんという日にはまってしまったのだろうと苦笑する。雨だけは予報通り昼過ぎに上がったのでキャビンから這い出し、ゆっくりと熱いシャワーを浴びてさっぱりする。嬉しいお客様が大きなあくびと一緒ににやって来てひと時悩ましい心配を忘れさせてくれたが、依然として津波警報が下架時刻までに解除されるか不明だ。そのうちスタッフからの電話で後日マリーナ側で下架しておくとの連絡があり、今年の船底作業は荒天に始まり地球の裏側で起きた巨大地震のため完了の実感のないまま終わることになってしまった。
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後片付けをしてキャビンから出ると日差しまで戻っていい天気である。ヤードは大小の船であふれている。早めの夕食を済ませて帰ろうかとアウトレットに向かうと、休日を買い物で楽しむ人で賑わっていた。次回の船底は12月頃がいいかな~などと思いながらモールの人波に流されるうちに、私も雨上がりの春の午後を楽しむ気分になっていた。
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by 50sankai-club | 2010-03-02 04:18 | 海遊び  

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