2013.04.20 大天使 聖T田船長 & 聖M口船長

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荒天承知でYBMに向かう。今日は頼んできたメインセイルが届いているはずだからだ。セイルの新調は同型艇の先輩P&G艇のT中船長のお誘いだった。いつもお願いしている前田セイルさんではないので、不安と多少の躊躇を憶えたが、破格の値段につられてT中船長に相乗りさせてもらったのだ。
それにしても寒い。気温10℃、風速約8m。Houseで預かっていただいていたセイルを船に運び、荷を解き始めるとP&G艇のT田船長もNewSailを持ってやって来た。今のセイルを外し新しいものと交換するのだが、どうやら注文先のマクダイアミッド・セイルスのほうで梱包を間違えたらしく、T中船長艇のものと交換。外したセイルを予備としてたたみ、NewSailを装着した。ところがP&G艇と殆ど同時に“?”の声。新調セイルの大きな売りである車輪付きのスライダーが、マストスリーブは当然問題なく通るのだが、グルーブをふさぐプレートと干渉してつっかえてしまうのだ。一旦グルーブを閉じてしまうとそれより上のスライダーは下に降りず、下のは上がらない。おまけに私の場合、ブームからグルーブまでの高さがあって、そこまでのスライダーを車輪のないものに変更するとしたら、15個中11個交換しなければならない勘定で、それでは折角の品も台無しだ。
予報より早く降り出した雨の中、もう一度セイルを仕舞いキャビンで悩む。スライダーの交換かプレートの自作かそれが問題だ。途中来たT田船長はプレートをステンレス製の薄いものに変えて自作したらと勧めてくれるが決心がつかない。すっかり意気消沈していると、再びT田船長がサンダーないの?と聞く。今日はこんなはずではなかったので電動モノは持って来ていないと告げると「あっそう。」といって引き返して行った。いくらスーパーマリンサービスT田船長でもこの難問は解決不可能だろうと諦め気分になり始めていると、「あった、あった。M口船長がグラインダーを持っていた。早くプレートかしてごらん。」と使いこんだ作業手袋をして乗り込んできた。T田船長がこの手袋をはめたときは奇跡が起こる時なのだ。
本降りとなる中、2枚のグルーブふさぎのプレートをひっくり返しとっくり返しグラインダーで磨く。厚みのあったアルミプレートはみるみるナイフのように薄く鋭く形を変えて生まれ変わってゆく。
この辺でというところでM口船長にも手伝ってもらって実際にスライダーをマストスリーブに通して、グルーブを加工したプレートでふさぎ滑り具合を見て見ることにした。ボルトも小ナベからサラに変えてプレートにも座繰りを削ってのトライだ。
何度か試行錯誤しながら、最後にはプレートの上下の先端部分の形状も大きく変更して繰り返す。そのうちにまがりなりにも上下開通!あとはプレートはそのままに、グラインダーをデッキに持ちこんでの作業。具合を見ながら干渉する部分を削り込んでいく。
どのくらい経ったか?多少の抵抗はあるものの見事に上下開通!すっかり諦めかけていた私は思わず不可能を可能にするT田船長の顔をまじまじと見入ってしまった。
せっかくなので着けちゃいましょうというM口船長の音頭でバリバリと気持のよい音のする新しいセイルを取りつけて奇跡の作業完了。その後、暖かいM口船長艇のキャビンで挽きたてのコーヒーをご馳走になった。美味い!暖かい!ありがたい!
T田船長のトライしてみる行動力と卓越した技術に脱帽、M口船長の親切に感謝の一日だった。

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by 50SanKai-club | 2013-04-22 06:00 | 海遊び  

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