2014.05.10-11 腹黒

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一昨年の12月に船底作業した後、昨年の同じ頃の予定日が荒天だったこともあって一旦予約を取り消し、連休明けに伸ばしていた。天候に恵まれますようにとの祈りも通じ、まずますの週末になりそうだ。上架前日の夜から船に泊まり込んで待機するが、一両日吹き続けている風だけが心配だ。ラジオの気象情報を聞きながら早めの朝食をとっていると北寄りが沿岸でやや強くと報じている。時間は6時半。未明まで穏やかだったがそろそろ風が出てきたようだ。手早く準備を済ませて取りあえずポンツーンから船を出し、万一吹かれても予定時刻の9時には上架ポイントに行けるように桟橋の端に舫う。今日は隣のT田船長も11時半上架で早めに来るといっていたので、顔を見てから舫いを解こうという訳だ。e0183673_6181156.jpg
作業用具の点検も終わりのんびりしていると7時半頃にはT田船長が到着。ポンツーンを出るときに船長の船にメモを残してきたのだが、大声で名前を呼びながら探している様子。こっちこっちと答えると自分もすぐ船を出すから上架ポイントまで行って待とうという。あっという間にポンツーンから抜け出してきたT田船長艇の後をついて港内をゆくが、2艇とも亀のように鈍い。まぁ、1年半の養殖の成果なのだろう。
上架施設のまん前の桟橋に1列縦隊で舫う。もうその頃には北東風がさざ波を立てていて、早めにやってきて正解だった。e0183673_620640.jpg青い作業服でタバコを吸ったりうろうろしていると通りすがるオーナーさん達が気さくに挨拶をしてくる。きっとこの手の作業員と思われているのだろう。T田船長はと言えば、船を止めるなり塗料だの道具だのを予め積みだした方が便利だとカーゴを用意してくれたり、ちゃっちゃとお湯を沸かして美味いコーヒーまで入れてくれた。ありがたいことです。
いよいよ時間となって船を上げる。スタッフが間違えてセイルドライブにベルトをかけてしまい慌てて降ろす。当惑した様子で曰く、「26でセイルドライブって他にないから・・・言ってくれなくちゃぁ~。」オイオイ、自分ところで付けた船だろうが!e0183673_6211013.jpg第一上げる船の情報くらい見ておくのがプロってもんだろう。ボーっとして仕事しやがって!とは言わず、そーだねぇとやり過ごす。かけ直したベルトで船が吊あげられるに従って、1年半水面下でうごめいていたものが段々と白日の下に露わになってゆく。すっげぇー、キールエンドのバランサーなどはプードルのようになっちまってる!海洋生物恐るべし。モッサモッサ、ドカドカと船底の付着物を落とす。T田艇もフォースのチカラを使って時間を早送りして予約時刻より2時間早く上架に成功! 2艇並んで作業を進める。T田船長は颯爽とダースベーダーに変身し、驚異のパワーで古い塗装を落とし始めた。父様も散歩がてらに来られて時折スクレーパーを手に息子の船を磨いていらっしゃる。お暑い中お疲れ様です。でも、お元気なご様子で何よりです。e0183673_6214958.jpg
上架し終わると、マリーナの作業スタッフがベルトをかけてしまったセイルドライブを念のため見せてくれとやってきた。T田船長が指摘してくれたらしい。エンジンルームを覗いて降りてくると、ベルトがかかったからというのではないが、エンジンベッドのボルトを増し締めしておいたとのこと。また、ギアオイルが多いが自分でいれたかと聞かれたので、今度ははっきりと、あなたのところで50時間点検してもらった後は触っていないと伝える。顧客の船のカルテなどは作っていなさそうだ。そういうのがあると一層信頼度も上がろうというものなのだが。
e0183673_630184.jpg一応きれいにしたところで眺めて見ると、前回設けた喫水線がやや深くなっている。さほど荷物を積み込んだ覚えはないのだが・・・。もう少し藻類の付着ラインに沿って塗装範囲を広げねばなるまい。また、今回は「船底塗料を黒にすると藻類などが幾分付きにくいらしい」という風聞を信じて、今までの白から黒に変えて見るつもりだ。果たして本当なのか!? 中には黒にすると付着物が分り辛いだけじゃないのか?などとするむきもあるが、とにかく船足を鈍らせ、給排水を弱める船底の大問題に少しでも効果が期待できるならやってみるべきだと思うのだ。しかし塗ってみると本当に黒い。腹黒い船になってしまった。1日目の作業も終盤に差し掛かった頃、S飼船長がチャリンコでやってきた。e0183673_6305133.jpg実はT田船長と私、今夜はどこで泊まろうかと悩んでいたところだった。S飼船長の登場で一人分は問題可決。私は車中泊でいこうと思いきや、S飼艇で3人皆泊まれるとのこと。いや、ありがたい!助かったと夕餉の買い出しまでS飼い船長にお願いして作業を終え、熱いシャワーでリフレッシュ。夜は‘S飼屋(エスカイヤ)’HOTELでくつろぐことができた。
翌朝快晴!朝食を済ませるとマリーナスタッフの来る頃に合わせて早めにヤードに向かう。
e0183673_6353917.jpgすでに1回目の塗装を終えているので、今日は塗り斑をつぶし、重点塗装部分を完成させるのだ。昨日キールの左舷側の大きな塗料剥離が気になったが、根本的対処は来年に回すことにしてひたすら入念に塗装を重ねておいた。T田船長がペラの塗装などなにくれとなく要所々〃を手伝ってくれたり助言してもらえるのでとてもありがたい。ただ、ダースベーダーなので何を言っているかが分からなかった。
e0183673_6361450.jpg私のが14時30分、T田船長艇が16時下架予定なのだが楽々午前中にやることがなくなってしまった。T田船長も同じで、降ろせるようなら早めに降ろそうということになり、またもやフォースのチカラをつかって11時過ぎには降ろせるようにして来てくれた。(でも、さすがに今回は「我がまま」と言われたらしい)
お陰さまで2艇とも昼には無事ポンツーンに帰還。S飼船長の好意で昼食までいただくことができた。e0183673_6381750.jpg
今回は初めて5月に船底作業をした訳だが、天候に恵まれれば気温が高いので作業がしやすく、何より夏本番をひかえてのタイミングということが嬉しい。船底作業のベストシーズンは6月ともいわれるので次回はもう一月後にしてみようかと思った。
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by 50SanKai-club | 2014-05-23 05:15 | 海遊び  

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