2014.09.18-19 立山連峰雄山

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18日朝、天候を気にしながら大町温泉郷の宿で目を覚ます。再就職二年目の秋、初めて3日間の休みをもらって来ようと思ったのが立山なのだ。平日の黒部・アルペンルートの朝一は扇町発7時30分だ。車で扇沢トロリー駅駐車場に向かう。途中の林間道路は時折木漏れ日がさして気持良い。棚田のような駐車場が見えてくる。なんだか懐かしい。e0183673_2339073.jpg紅葉シーズン前の平日ということもあって、マイカーもまばらだ。一番上段の第1駐車場に余裕で停められた。
スキー客満載の時期と違い室堂まで、トロリー、ケーブルカー、ロープウェー、そしてまたトロリーと、どれにも座席を得ることができた。いずれも乗車時間は5分から16分程度なのだが、途中の黒部ダム、黒部平、大観峰と眺望を楽しめるよう計らわれており、室堂に到着するには2時間を要する。そのうちロープウェーに乗り換える黒部平にはちょっとした思い出があり、雲の隙間から東一ノ越を見上げた。2002年5月11~13日にみくりが池温泉をベースに滑りに来ていたが、帰りは黒部平まで滑って降りようと言うことになったのだ。e0183673_6565554.gif一ノ越から東一ノ越までのトラバースも恐ろしかったが、いざ東一ノ越から黒部平を目指しての斜面は忘れられない。大きくスプーンカットされた氷河のような急斜面で、そこここに融水の流れる縦溝ができており板はばたつく、おまけにコンタクトレンズが片方剥がれ飛んでしまって遠近のはっきりしない状態で滑り下りたのだった。今、ドロップポイントの東一ノ越を見上げても、よくもあんな所から滑ってきたものだと改めて思うほどだ。
室堂到着。登山届を!と呼ばわる声に用紙をもらいに行くと、係員が稜線では冠雪があったと教えてくれた。落とそうかどうしようかと迷ったが、一応滑り止めを携行して来てよかった。
e0183673_23512668.pngターミナルから屋外に出ると誰もが山容のスケール感に感嘆の声を上げる。特にこの頃は「山ガール」と言われる不思議な民族衣装の若者(男も同様)が多く大変な騒ぎで、たちまち一大撮影会が始まる。
到着早々だが亀の歩みなので休む間もなく一ノ越に向かう。実はスキー以外の立山は初めてなので、ここまで立派に整備された遊歩道が張り巡らされているとは思わなかった。多くの敷石に削岩機の痕があり、大岩を砕いて敷き詰めたのが分かる。
e0183673_23524412.jpg遠くに一ノ越を望みながらでこぼことした石畳の道を登って行く。すでに息も絶え絶え。やがて砦のような石組が施された一ノ越に到着。振り返ると次々に雲が富山側から湧きあがって流れ込んでくる。ここはいつでも風が絶えないのだ。息を整えて雄山山頂を目指す。登山道の上から小学生たちがお互いを鼓舞する掛け声が響いてきた。学校の行事だろうか?雲の間にまに、だいだい色の雨合羽の列が上へうえへと這い上って行くのが見える。ガレた岩場の道を喘ぎながら登るが、雲に包まれ寒風にさらされるたびに登山者の列が一瞬動きを止める。大きな岩陰に身を寄せて休む人もいる。それなりの装備は用意してきたつもりだが、途中、吹かれるたびにカッパを着、防寒着を足して、頂上に着いた時にはフル装備になっていた。街の季節感に惑わされずに手袋、ネックウォーマーなどの小物を省かないでよかった。もしなかったら、ちょっと辛い目にあうところだった。
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幸い晴れのタイミングで一等三角点を踏むことができた。
頂上はもちろん絶景!360度の大パノラマだ。ため息をついてはシャッターを切り、シャッターを切ってはため息をつく。

少し休んだら大汝に向かおうと思っていたら、分厚い雲が吹き寄せて来てアラレが痛いほどに横殴りとなる。周りで弁当を開いていた登山者たちも、早々に片付けて下山準備を始めた。寒い!いや~、これはたまらん。再び身をかがめ、岩陰を縫って下山する。
e0183673_01899.jpg一ノ越まで下って見渡すと、すっかり晴れ渡って秋色に輝く室堂平が眼下に広がっていた。風は相変わらずだが、時折日差しが勝ってありがたい。
飽きるほどの一本道を下って室堂平に帰ってきた。みくりが池を望めるところまで大きく回って、この世の楽園を目に焼き付けてからホテル立山に向かった。
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by 50SanKai-club | 2014-09-26 00:04 | 山遊び  

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