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2013年 10月 04日 ( 1 )

 

2013.09.28-29 T&Oスパルタヨット教室浦賀を行く

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先週の保田の帰路、T田船長に浦賀港沖を通りながら、このこじんまりとして美しい港について尋ねた。もちろん船で行くことを前提とした話だ。保田や富浦、三崎、或いは大島や伊東などどこに行くにしても、今までは通過点で行ったことがないからだ。保田より近いし天気が良ければ往復しても半日だろうと思いながら話を聞いていたのだが、そのチャンスがすぐに来た。今週末も天気がよさそうなのである。
その旨みんなにメールすると、T田船長から一緒に乗るよとありがたい申し出が届き、驚いたことに三浦の先っちょのO田船長まで乗っていくということになった。当初、ベラシスで昼食をとって帰ってこようと、出港の目安を8時台にしていたのだが、実際は「驚いたことに」のO田船長が陸路の渋滞で2時間遅れ、出発は11時頃になってしまった。もうひとつ先週と違った点は風である。私が早々マリーナに到着した時点でMax8mの風が吹いており、もしもっと上がるようならと一応二人には出ないこともあると伝えたのだが、出港の頃には少し落ち着いてきたようなのでもやいを解いた。

東北東若しくは東の風約6m。どんどん海上に繰り出すヨットたちに交じって、抜けるような青空高くメインセイルをあげ、スルスルッと風に任せて気分良くジブを展開した途端、ハラハラとジブが海面に落ちてくるではないか!? またまたジブファーラーの上部が緩み外れたのだ。私はオーナーの癖に「あっ、まただ!」と舌打ちして突っ立っていると。T田船長がサッとバウに走ってジブを海面からあげ、スピンシートにつなげてあげる準備をしている。私もハッと我に返って舵をO田船長にお願いし、T田船長がジブをファーラーの溝に通す呼吸に合わせてスピンシートを引き上げた。船は正気を取り戻したようにヒールしながら無事に滑り出した。ジブが落ちた点瞬、今日は中止だなと思ったのだが、T田船長の機転で助かった。当然ジブは展開率を調節したり閉じたりはできないが、走ることには何の支障もない。こういう咄嗟の機転の大切さをT田船長から学ばせてもらった。
e0183673_6331739.png風は東から南南東の間を振れながら6、7mで推移している。アビームからぎりぎりクローズドの範囲で、左舷からの風とうねりを受けて進む。油断すると波頭に舳先を叩かれるたびに鋭く弧を描いて切れ上がろうとする。ヤマハ26Ⅱsはセイルが大きい分ウェザーヘルムが強いのかもしれない。ちょうど観音崎を切るコース取りで進んでいると、その手前で急に南南西の風にシフト。必然的にタック。船は大きく右から左に傾き観音崎を越えた。久里浜の三本煙突を見ながら徐々に陸寄りにコースを取るとあの美しいこじんまりとした浦賀港の入り口がきらきらと輝きながら近づいてくる。しかし、港に入るにはトラブル後応急処置で走ってきたジブを降ろさなければならず面倒である。それに船を出した時間も押していたのでこのまま帰りたいと考えていたのだが、T田、O田両先生は入り江に入ろうと言って譲らない。あやすようにだますように、なんとなくやんわりと押し切られた格好で入港することになってしまった。急ぎメインとジブを降ろし、入ってすぐ左手前のベラシスに向かう。コジャレタマリーナだ。e0183673_63531.png以前人気若手俳優がラリパッパで飛び降りたが一命を取り留めたというマンションが併設されており、マリンライフを楽しむには絶好のシチュエーションになっている。今ではそのラリパッパが一命を取り留めたと言うので、普通なら事故のあったマンションとして不人気を買うところだが、縁起がいいという評判なのだとO田船長が話してくれた。(笑)
ベラシス内を2、3周回ってから更に浦賀の奥に進む。ベラシスの対面にあったコーチヤは現在はなくなり、施設は別の経営者に渡ったとのことだ。目の前を古風なデザインの渡し船が往来している。船着き場を見ると結構な人数の利用者が立ち並んでいる。その奥右手には小さなマリーナ。そして、泳げば渡れそうな港の奥で、二艇のヨットがアンカリングで宴会を楽しんでいた。
e0183673_6371012.jpgめでたく浦賀港探訪も終わり、面倒なジブの応急システムもあげ直し帰路に着く。
はじめは西寄りの風で観音崎を回れるあたりまで沖に出る。すると、やがて風は東にシフトし始め、観音崎を過ぎるころにはクローズドになった。もうギリギリという航路入口あたりまで上ったらタックして、完全に北東に変わった風を捕まえ母港を目指す。風はどんどん上がり、多分、最終的には10mオーバーくらいに達し、見回すと他にヨットの姿は見当たらない。帰りのスキッパーはT田船長だが、余裕しゃくしゃく、いや、むしろ嬉々としているようである。途中、きつくなる一方のウェザーヘルムを和らげるために練習も兼ねてメインをリーフする。今日はただでもジブの調節はできないのだ。O田船長ご指導のもと、最初1ポン、そして更に2ポンと絞った。セイルがデカイ。私のリーフポイントは1.5と2.5に作ってもらっているが、2.5ポンでもルボンのフルにやや足りないくらいだとO田船長が笑う。
ドン吹きの中、両ベテラン船長のお陰で無事に帰港することができた。私ひとりなら決して船を出さない海況だったが、出した後に吹いたらと思うと今日は本当に有意義なday sailingだった。ポンツーンに降り立つと、T田船長が、「いや、今日は久々にヨットらしい走りだった」と一言。 「じぇじぇじぇ、かっけー!」(笑)
百戦錬磨、臨機応変に機転を効かせるT田船長、強風をいとわないディンギー上がりのO田船長のお二人に感謝。
T&Oスパルタヨット教室マンセー(万歳)!!


*T田船長から写真のご提供をいただきました。ありがとうございます。
 また、航跡図はクリックすると拡大されます。

by 50SanKai-club | 2013-10-04 11:46 | 海遊び